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ハリー・ポッターがウエストエンドの劇場に
(2002年11月25日
英デイリー・テレグラフ紙)
 ダニエル・ラドクリフ、映画「ハリー・ポッター」の子役スターが、土曜にウエストエンドの劇場デビューを飾った。
 ダニエルは、2年前にハリー役を射止めて以来活躍中の13歳。コメディ・デュオのエリック・モーカムとアーニー・ワイズによる喜劇「ザ・プレイ・ホァット・アイ・ロート」のお楽しみゲストを務めた。
 数日前のゲストで、太りすぎの修道士を演じたカイル・ミノーグと同じくらい小柄なダニエル。ウィンダム劇場で「陽の光を持ってきて」のダンスを、彼自身のバージョンで踊った。ダニエルは大きすぎる女物のドレスに眼鏡という出で立ち。
 出演者のショーン・フォーリーにハリー・ポッティー(間抜けのハリー)と何度も言われはしたが、観客はショーンに送った拍手と同じだけの歓声を、舞台を去るダニエルに向けていた。
 ダニエルは劇の途中、共演者のジョークに大笑いする場面も。「何本かフィルム(映画)を作った(出演した)」と言ったところ「そのフィルム(写真)、もう現像出来たの?」と言われ大受け。「まあ落ち着いて」と言われるはめになっていた。
 観客は、現在映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」が公開中のダニエルが出演するとは知らされていなかった。
 この芝居は毎回のゲストをなるべく秘密にしている。第一回のゲストはレイフ・ファインズだった。
 これまでに出演したゲストはユアン・マクレガー、デニス・ヴァン・オウテン、ロジャー・ムーア、ジョアンナ・ラムリー、スティングら。ハリー・ポッター関係者はダニエルだけではなく、ケネス・ブラナーが演出を担当。彼は新作映画で、自意識過剰な「闇の魔術に対する防衛術」担当教師、ギルデロイ・ロックハートを演じている。
 5歳から演技に興味があったというダニエル。ハリー・ポッター役以前にはBBCのテレビドラマとジョン・ブアマン監督の映画に出演している。BBCの1999年の文学ドラマ「デビッド・コッパーフィールド」(チャールズ・ディケンズ原作)では子供時代のデビッド役で、ボブ・ホプキンス、マギー・スミス、エミリア・フォックスらと共演した。
 その後ピアーズ・ブロズナン、ジェフリー・ラッシュ、ジェイミー・リー・カーティスら出演の映画「テイラー・オブ・パナマ」で脇役。ほかには慈善団体コミック・リリーフのテレビイベント番組「セイ・パンツ・トゥ・ポヴァティ」と「ショート・パンツ」に本人役で出演したのみ。
 「ザ・プレイ…」は批評家たちの絶賛を浴びている作品。デイリー・テレグラフの演劇面批評家、チャールズ・スペンサーは「魅力的なコメディの天才による、コメディの天才の祭典」と評している。
 この週末は、そこにハリー・ポッターの魔法も加わったのだった。
           記事 ベッキー・バロウ 日本語訳 hirame
           (注:写真は同紙掲載のものではありません)

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