Charmed by Dan
home
一日の暮らし
マーシャ・グレシャム
(The Timesより抜粋, 2003年9月21日)
 マーシャ・グレシャムさん(45)はキャスティング・エージェントで、ハリー・ポッターを映画3作で演じるダニエル・ラドクリフ(14)の母親。だんな様はアラン・ラドクリフで、彼らはロンドンに住んでいる。
(記事・キャロライン・スコット)

 私は6時半には自然と起きて、運動着を着てまっすぐジムに行きます。お湯を一杯ぐらい飲むことはあるけれど、それだけ。もちろん食べずに運動すればそれだけやせると思うけれど、この理論が私をもって実証されたことはまだないの。運動は嫌いなんだけど、私は5フィート(約152.4cm)しかないから、しなかったらまん丸になってしまうし。
 私がジムにいる間、アランとダンは出かける準備をします。アランは、ハリー・ポッターの一作目の撮影の間に、著作権エージェントの仕事をやめてダンの付き添いをするようになったのだけれど、すごくうれしいみたい。ストレスの多い仕事から解放されて、息子と一緒の時間が長く持てるのは特権だと思っているらしいわ。撮影中は、ダンは撮影所で家庭教師と勉強します。朝7時半ぐらいに迎えの車が来て、彼らはリーブスデン・スタジオに出発。私は夜の7時半まで彼らとは別行動ですね。

 ひとりでシリアル少しと紅茶をいただいて、犬の散歩の格好に着替えます。公園を一周、早足で歩いたり、友人とおしゃべり。帰ったら洗濯機と皿洗い機をかけて、ダンのベッドを整えます。
 私は記事の切り抜きがすごく好きなんです、そのうち行きたい場所とか、レシピファイルの棚に加えたいレシピとか。私たちは新聞がすごく好きなんだけれど、積み重なった新聞が家中にあるから、片づかず気が狂いそうになることもあるわ。
 10時までには2階の私の仕事部屋に行って、もしもあるプロジェクトの真っ最中だとすると、1分後には電話しています。新しい台本が来たらすぐに「スポットライト(俳優の連絡先一覧の本)」をパラパラし出し、「彼はあのとき良かったけれど、これに出たらどうかしら」と考える。役ごとにプラスチックのフォルダーをつくって、写真や履歴書を入れます。長いリストを作るのよ。
 (略)

  ダンは演技がしたくてたまらないというほどでは決してなかったし、私も後押しには乗り気でなかった。あの子はものすごくラッキーだと思うわ。月並みな言い方だけれど、「ハリー・ポッター」に出るのは大家族の一員になるようなもので、映画と映画の合間にダンは戻るのが待ちきれないのよ。キャスティングをしていないときは私も(夫と)一緒に付き添いをするので、ダンがしていることを一緒にいて最大限楽しんでいます。正直な話、ワーナー・ブラザーズは私たちの生活を楽にしてくれています。素晴らしい家庭教師をつけてくれているし、ダンが新しい学校に通って1学期間は普通の生活ができるよう、いま製作中の映画は撮影開始を遅らせてくれました。

 キャストの選考があるときはたいてい午前10時ぐらいからですね。俳優たちが20分間隔で入ってきて、それが午後6時まで。彼らは台本の一部を読んで、私は相手役のところを読みます。でももしとても高名な俳優だったら、そうね、アラン・リックマンとかゾエ・ワナメイカーだったとしたら、読んでくださいとは言いません。アメリカではだれでも試し読みをするけれど、ここ(イギリス)ではステイタスによりけりなのね。

 若い子のオーディションをするときには、ほとんどの場合(門戸が狭くて)望みがない業界に期待させてしまっていると思うことはあります。
(略)

 お昼には大きなサラダを食べて、皿洗い機を止めて乾燥機に切り替え。俳優が送ってくるビデオテープや、映画を見ることもあります。午後4時ぐらいによく家の呼び鈴が鳴って、小さな声でこう聞かれることはあるわ。「ダニエルはここに住んでいるんですか?」私は「イエス」と、彼らが二度と戻ってきたくなくなるような声で答えるの。「彼にプレゼントがあるんです」と言われたら「それならレターボックスに入れてね!」ってぴしゃりと言うわ。ファンはうちの住所や、犬たちの名前、壁の色まで知っていて、執着の程度がちょっとおかしいと思うときがあるわね。ダンはほとんど気づかないけれど。

 ダンが(ロケ先滞在でなく)帰宅するときは、あの子はスカイ・チャンネルの「シンプソンズ」を見ながら、リビングで夕飯を食べるの。ダンがやっとリラックスできるのはこの時だけなのよね。アランと私はだいたい、夕飯はキッチンで、「コリー(英のテレビドラマ)」を見ながら食べます。でも週に2回ぐらい、私は(劇場やテレビの?)ショーを見に出かけます。いつも「神様お願い、いい出来にしてください」と思っているわ、もちろん舞台裏に行かないといけないし、嘘をつくのは上手じゃないので。

 ダンは9時までには就寝して、10時までにはアランと私も準備します。一日のほとんどを一人で過ごすことは、私は全然気になりません。自分が大好きな仕事を、一人で働けるとはものすごく幸運だと思っています。ハリー・ポッターにかかわる前でさえ、自分の生活はとても恵まれていると思っていたんですよ。
Translated into Japanese by hirame

Back to article index/ Source: DanRadcliffe.co.uk

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送